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(黄色い長靴を買った、前回のつづき)
雨が降った。 あたらしい長靴を履いて外へ出てみたら、 水たまりを踏みしめる7歳の少年がいた。 水たまりに映っている灰色の空が、 水しぶきとともに壊れる。 少年は空をみあげる。 「ちがう」と、少年は呟く。 「ぼくの描きたい絵本はこんなのじゃないや」と。 あたらしい長靴を買うと、
雨の日でも楽しくなる。 ふと、そんな絵本が描きたくなる。 そしてそのときの気持ちを実体験するべく、 「AMAZOM」にて「crocs georgie」という名の黄色い長靴を買う。 46歳のおっさんが、黄色い長靴、だ。 しかし、座右の銘である、 7 'til I die.(死ぬまで7歳) に忠実であれと、自分に言い聞かせる。 なんとなく危うい気がしないでもないけれど、 さぁ雨よ降れ。 ![]() 先日、実家の家族との食事会のため銀座を訪れる。その際、奥さんが「アバクロ」へ行ってみたいというので立ち寄ってみると、そこには「プーさんのハニーハント」のまえにできるような長蛇の列が。並ぶのが嫌いなぼくはもちろんスルー。 そして食事がおわり、ふたりで銀ブラ(と今でもいうのだろうか?)をしつつ、行列の消えたアバクロまえへ。 アバクロ・ビルから流れ出てくる香水の香りが辺り一帯に立ちこめている。(きっと近くで商売をしている老舗の甘味処なんて堪らないだろう) 店内は香水の香りとともにどこまでも暗く(まるで「やみくろ」の巣だ)、大音量のハードロックがかかっている。 そしてエントランスを入ってすぐのところに、上半身裸のマッチョな白人が立っていて(アホか)、記念撮影ができるようだ(更にアホか)。 こんな感じ。 ![]() ←真ん中が奥さん(ウソ)。 エレベーターで11Fへ(はっきり覚えていないけれど、エレベーターボーイもマッチョな白人だったような気がする)。そこから照明が埋め込まれたドラマチックな階段を、ふたりで手をつなぎ下りる(暗いから手を取り合わないと危ないのだ)。 各フロアでは、大音量のBGMにのり、イケメンな店員が踊りまくっている。 もうブティックではなく、ヘンなアトラクションに紛れ込んでしまった感が強く。それに暗くて肝心の服の色もよくわからず、だいたい天井までの作りつけの棚に整然と収まっている、スポットライトに照らし出された大量のデニムを一本取り出し、誰が踊っている店員に試着を頼めるというのだろう? ぼくはそこでパシャとドラマチックな階段をケータイで撮った。 すると、「オキャクサマ、スミマセンガ、サツエイワキンシデス」と、もちろんイケメンな白人店員に流暢な日本語で注意される。 おそるべしアバクロ。 ちなみに、その日に着ていたコムデギャルソン・オムのジャケットから、アバクロの匂いが消え去るのに、3日の時間を要したことを付け加えておこう(20分ほどの滞在にもかかわらず)。 ということは、あそこに並んでいる服には、アバクロの匂いが染みこんでいるということになる。 むむむ、おそるべしアバクロ。 007のテーマ曲だけがいまだに頭のなかで鳴り響いているけれど、ようやくオリンピックもおわった(ああキムヨナ!)。そんな2月のおわりに、梅の名所という近所の神社へ、 奥さんと行く(まるで初老の夫婦のように)。 駅前からのバスは一時間に一本で(たまに訪れる伊豆の田舎でも一時間に二本はあるというのに)、タクシーに乗ってみると初乗りが710円になっていることに驚く(とても久し振りに乗ったのだ)。 梅は奥さんほど美しくはなかった。 そして長い散歩をして、レストランに寄ってふたりでビールを飲み、 帰宅(まるで初老の夫婦のように)。 というような、他愛もない日々の出来事と、 今秋に出版予定の絵本の制作現場について、 これから綴っていこうかと思う2月のおわり。
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![]() by ryota_ushikubo ネームカード
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